お知らせ
文化看護学会第12回学術集会のご案内
2019/10/29
会長挨拶:
このたび,文化看護学会第12回学術集会の会長を拝命し,2020年7月12日(日曜日)に京都において学術集会を開催させていただきます.日本の文化看護学研究の成果を発信する場を主催できますことは,私にとって誠に光栄に存じます.
本学術集会のテーマは,“アジア文化の視点からケア/ケアリングを科学する”といたしました.文化の種類は無数にあり,文化の区切りも国,地域,家族,個人など多岐にわたります.文化は,ひとの行為を支配するビリーフと価値観で構成されていますので(Hohashi, N. (2018). Family care/caring based on Family Belief Systems Theory. Journal of Transcultural Nursing, 29, 308),最善のケア/ケアリングを提供するために文化看護学の智慧を働かさなければなりません.したがって,文化を考慮したケア/ケアリングは,あらゆる看護学の基盤をなすといえます.本学術集会では,グローバル化する日本において,とくにアジア文化に焦点をあて,日本社会に貢献するという期待を込めております.
このテーマのもと,魅力的なプログラムを企画させていただきました.会員の皆様には,日々の成果をご報告いただき,会員相互の情報共有の場となることを願っております.新たな試みとして,一般演題ではベストポスター賞の表彰を行います.また,グローバル化にともない,発表の使用言語は日本語のみならず,英語も可能とさせていただきました.抄録においては,倫理指針の遵守,利益相反開示を必須といたしました.そして,演題の採用判定基準などは,国際学会における考え方に準じました.
文化看護学の発展のためには,けっして文化看護学会だけで閉じていてはいけません.学術集会の国際化にも力を注ぎ,歴史のある国際学会であるTranscultural Nursing Societyとの連携を図りました.本学術集会の直前にあたる2020年7月10日(金曜日)と11日(土曜日)には,Transcultural Nursing Society Conference in Japan 2020を開催いたしますので,両学術集会に参加することによって世界的に著名な研究者とも身近に接することができます.
申し上げるまでもありませんが,日本が誇る古都である京都は,日本の伝統文化を形に残す地であります.おもてなしの心で,多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます.
テーマ:アジア文化の視点からケア/ケアリングを科学する
会長:法橋尚宏(神戸大学大学院保健学研究科)
会期:2020年7月12日(日)10:00~16:30
会場:京都テルサ(京都府京都市南区東九条下殿田町70)
演題募集期間:2019年11月18日(月)~2020年4月3日(金)
ウェブサイト:https://transculturalnursing.jp/scns12/