会長挨拶

新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、私たちの日常は「ふれあう」ことを極力避ける生活様式となりました。それに伴って、人々の人と関わる意識や感覚、価値観は大きく変化してきていると感じます。一方医療現場では、遠隔医療やAiの導入などデジタルトランスフォーメーションの推進に拍車がかかり、看護の提供方法にも新たな可能性が拡がってきています。

人々をつなぐ手段が多様化するポストコロナ社会を見据え、改めて「人と人をつなぐケア」について本学術集会で掘り下げてみたいと思います。

多様な背景の研究者や実践者の方々にもご参加いただき、多面的・多角的に「人と人をつなぐケア」の本質について議論し、看護が果たすべき役割と可能性について考える機会となることを期待しております。

新型コロナウイルス感染症の感染状況はまだ予断を許さない状況ではありますが、対面での開催が可能になることを期待して、準備を進めます。

千葉県立保健医療大学の自慢は桜なのですが、3月は早咲きの河津桜が満開になっている事かと思います。房総半島は菜の花も見ごろとなります。

これまで未曽有の状況下で大変な思いをされてきた皆様が一息つき、乗り越えてきた経験を振り返られるような学術集会になるよう精一杯準備してまいります。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

学術集会会長 佐藤 紀子